11/07:初候「山茶始開(つばきはじめてひらく)」
11/12:次候「地始凍(ちはじめてこおる)」
11/17:末候「金盞香(きんせんかさく)」
・霜降の歌
高き枝に木守柿ひとつ立冬の傾くひかりに火照りてゐたり 喜夛隆子(歌人・ヤママユ編集委員)
柿の木の一番高い枝。葉も実も落ちて、一つ残っているのが「木守柿」(こもりがき)。来年もよく実るようにと、木の先端に残しておくのが「木守柿」。その朱色の柿が、立冬の低い夕日に火照っている。立冬の傾く陽に対して、「木守柿」の鮮烈な火照りの色に、冬の空気感がきわだつお歌です。