字の通り、大雪の頃ですが、奈良では実感がありませんね。北国では除雪車が始動しなければ生活ができないという話を聞くと、雪の大変さを思います。雪を花に例えて、「風花」「天花」などの美しい言葉を知ると、「雪」の美を愛した先人の心を身近に感じます。

初候「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」
次候「熊蟄穴(くまあなにこもる)」
末候「鱖魚群(さけのうおむらがる)」

しろがねの連嶺はるか窓を過ぐ 北へゆく旅大雪の日の   喜夛隆子(歌人・ヤママユ編集委員)

真っ白に輝く山々が窓の遠くに見える、北へと向かう旅。車窓からの風景です。今、自分のいるところに雪の気配がなくても、白い姿で連なる山々を見ると、雪を近しく感じますね。北への旅の始まり、暦は大雪です。

喜夛隆子 歌人。ヤママユ所属。吉野出身の日本を代表する歌人、故、前登志夫の歌弟子としてその実力には定評がある。歌集に『国原の地図』他。最新歌集『柿の消えた空』(角川書店)には、奈良町にぎわいの家のために作った節気短歌、24首も所収。民俗も研究し著作に『フォークロアの畦道』などがある。