冬至(とうじ)

~12月22日から1月5日~


節気の中でもよく知られている「冬至。かぼちゃをいただき、ゆず風呂に入る…年末の風物詩の一つになっていますね。1年で1番夜が長い日。農作物に恵みをもたらす、太陽の出る昼間が一番、短いということは、昔の人にとっては、陰が極まる節気でもありました。けれど、冬至を過ぎれば、少しずつですが、日も長くなっていきます。次の命が芽吹く準備をする、冬。冬至はそれを感じる節気です。
 
・初候 乃東生(なつかれくさしょうず)
・次候 麋角解(さわしかのつのおる)
・末候 雪下出麦(ゆきくだりてむぎのびる)

奈良町にぎわいの家・オリジナル二十四節気短歌

・冬至の歌

シンデレラの馬車のかぼちやは美味しいよ、お噺しようか冬至の夜長

喜夛隆子(歌人・ヤママユ編集委員)

かぼちゃ、と聞くと、子どもたちは、冬至に食べるというより、ハロウィンのかぼちゃのオバケを思い出すかもしれませんが、シンデレラの馬車もそんなかぼちゃのイメージを代表していますね。かぼちゃが魔法で馬車になる…そんなおとぎ話を信じられる子ども時代が長くあってほしい…冬の夜長は真っ暗でこわいけれど、大切な人が身近でお話してくれる…そんな宝物ののような時間を冬はくれる…。親子で味わってほしいお歌です。