二十四節気の紹介 立夏 立夏 (りっか) ~5月5日から5月20日~ 木々の緑が美しい、暦の上での夏。田に水がはられ、蛙が鳴き、心地よい風に夏の気配を感じる季節 ・初候 蛙始鳴(かわずはじめてなく) 5月5日~10日 ・次候 蚯蚓出(みみずいずる) 5月11日~15日 ・末候 竹笋生(たけのこしょうず) 5月16日~20日 奈良町にぎわいの家・オリジナル二十四節気短歌 ・立夏の歌 さみどりの斜面かぐはし一番茶摘みゆく人に立夏のひかり 喜夛隆子(歌人・ヤママユ) 奈良は大和茶の産地。唱歌「茶摘み」で、「夏も近づく八十八夜…」と歌われるように、八十八夜を過ぎ、季節はまさに茶摘みのころ。早緑の斜面、茶畑に新茶を摘む人の姿は、奈良の風物詩の一つです。その茶摘みの人たちが、立夏の初々しい夏の光のもとで作業をしている。五月の早緑と光、そこにお茶のにおいも感じられる、視覚、嗅覚が自然の中であらためて甦っていく、五感に優れたお歌です。