芒種 (ぼうしゅ)

~6月6日から6月20日~

「芒」(のぎ)は、イネ科の植物の先にある毛のような部分のこと。「芒」のある穀物の「種」をまく季節を表す。入梅(梅雨入り)のころでもある。 

・初候… 螳蜋生(かまきりしょうず)
・次候… 腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)
・末候…梅子黄(うめのみきばむ)

奈良町にぎわいの家・オリジナル二十四節気短歌

・芒種の歌

はるばると吉野川分水国原に届きて芒種いざ田植せむ  喜夛隆子(歌人・ヤママユ)
 
奈良南部が雨が多いのに比べ、古くから大和盆地は、雨が少なく、水の確保に困っていましたが、戦後、吉野川分水により、大和の平地に水が届くようになりました。その水の恵みがあってこその田植えの季節。芒種、大和国原は、美しい水張り田の中にあります。