大寒(だいかん)

~1月20日から2月2日~


大きく寒いと書いて、大寒。まさに寒さが極まるような節気の言葉ですね。最も寒い時期で1年の最低気温もこの節気のあたりに出るそうです。寒い時期なので、水がきれいであり、空気中の悪い菌も少ないので、お酒やお味噌など仕込むのもこの時期とのことです。日本ならではの食べ物は、寒さの中で育つのですね。
 
・初候 款冬華(ふきのはなさく)
・次候 水沢腹堅(さわみずこおりつめる) 
・末候 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)


奈良町にぎわいの家・オリジナル二十四節気短歌

・大寒の歌

マフラーに顔をうづめて大寒の街を急げり風に向かひて

喜夛隆子(歌人・ヤママユ編集委員)

マフラーに顔をうずめるほど、大寒の街は寒くて、自然と足が速くなる。風が吹きつける。マフラーを編んであげたい、と思ったことのある世代にとっては、冬のアイテムとして必須の防寒具であったことでしょう。そんな昔の長くてぶ厚いマフラーを思い出すと、暖冬でない、厳冬の寒さがしのばれます。