夏至(げし)

~6月21日から7月6日~

「夏至は二十四節気の中でも、良く知られている節気の言葉。一年で一番、太陽が高く昇るころ、当然、昼の長さも一番長くなります。夏至の対極は、冬至。夏至と冬至では、昼の長さが五時間も違うとのこと。ただ、梅雨の真っ最中でもあり、夏至の空は曇りがちです。 

・初候…乃東枯(なつかれくさかるる)
・次候…菖蒲華(あやめはなさく)
・末候…半夏生(はんげしょうず)

奈良町にぎわいの家・オリジナル二十四節気短歌

・夏至の歌

ほととぎす一声鳴けり明けやすき夏至の大気を切り裂き鳴けり  喜夛隆子(歌人・ヤママユ)
ほととぎすは、古くから夏の鳥として、日本人に親しまれてきた渡り鳥です。けたたましい泣き声で、昼だけでなく、夜も鳴きます。ホトトギスの声が、夜の短く、すぐに明るく
なる夏至のころ、明け方の朝の空気を、まるで切り裂くように鳴いている。夏の空間の大きさと、ホトトギスの声に、夏至という季節のダイナミックさを感じる、鋭く大きなお歌です。