
~10月8日から10月22日~
漢字の通り、寒い朝、霜になりそうな冷たい露がおりるころです。朝は冷えますが、晴れると、いわし雲など、秋の雲がたなびく青空の高さが際立つ季節。七十二侯の言葉も、雁が飛来して、菊が咲き始め、キリギリスが戸のあたりで鳴く…といった、秋の風景がいっぱいの節気です。
初候 鴻雁来(こうがんきたる)
次候 菊花開(きくのはなひらく)
末候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

奈良町にぎわいの家・オリジナル二十四節気短歌「寒露の歌」
朝の目覚めくつきりとして寒露なり黄菊白菊ひらきはじめぬ 喜夛隆子(歌人・ヤママユ編集委員)
急に寒くなりだした朝、その冷たさが、逆に目を覚ましてくれる寒露のころ。ちょうど、黄色や白の菊が咲き始めた。ひんやりとした秋の空気感でのさわやかな目覚めと、菊の黄と白の目の覚めるような、くっきりとした色の感触が重なる、秋の輪郭が鮮やかなお歌です。
喜夛隆子 歌人。ヤママユ所属。吉野出身の日本を代表する歌人、故、前登志夫の歌弟子としてその実力には定評がある。歌集に『国原の地図』他。最新歌集『柿の消えた空』(角川書店)には、奈良町にぎわいの家のために作った節気短歌、24首も所収。民俗も研究し著作に『フォークロアの畦道』などがある。
