二十四節気の紹介 立春 立春(りっしゅん) ~2月4日から2月18日~ 二十四節気の始まり、立春。一年の始まりとなる節気です。その前日は「節分」。邪気を祓い、春を呼びます。興福寺の 追儺会(ついなえ)(鬼追い式)や元興寺の節分会など、多くの人でにぎわいます。実際には最も寒い時期ですが、日に日に日脚も伸び、少しずつ春へと向かっていきます。 ・初候 東風解凍 (はるかぜこおりをとく) ・次候 黄鶯睍睆 (うぐいすなく) ・末候 魚上氷 (うおこおりをいずる) 奈良町にぎわいの家・オリジナル二十四節気短歌 ・立春の歌 福豆のゆふべ撒かれし門口にひかり及べり春立つ朝 喜夛隆子(歌人・ヤママユ編集委員) 福豆を昨夜撒いた玄関口に、朝の光がさす立春の朝。まだ寒い日は続いているが、立春の朝の光は、春の温かさを連れてきてくれる。また立春は旧暦では、新しい年の始まりでもあり、「春立つ朝」には、新年のりんとした決意も感じらます。節気の感覚、行事、自然と寄り添う気持ちがさわやかなお歌です。