二十四節気の紹介 清明 清明 桜が咲き誇り、燕が飛来、芽吹いた草も、何の草かがみてとれる、清々しい春の空気に満ちた季節。 ・初候 玄鳥至(つばめきたる)4月5日~9日 ・次候 鴻雁北(こうがんかえる)4月10日~14日 ・末候 虹始見(にじはじめてあらわる)4月15日~19日 ・清明の歌 あをによし奈良の墨屋の軒先につばめ帰りぬ清明の頃 喜夛隆子 奈良は墨作りでは全国一の土地柄、そんな奈良の墨屋の軒先に、いつも巣を作るつばめが、今年も帰ってきたよ、清明の頃に。 喜夛隆子 歌人。ヤママユ所属。吉野出身の日本を代表する歌人、故、前登志夫の歌弟子としてその実力には定評がある。歌集に『国原の地図』他。最新歌集『柿の消えた空』(角川書店)には、奈良町にぎわいの家のために作った節気短歌、24首も所収。民俗も研究し著作に『フォークロアの畦道』などがある。