「寒の入り」となり、寒さが本格的になるころ。そんな寒い時期にあえて、「寒中水泳」や「寒稽古」などのニュースを聞きます。寒さを超えた後に、 みなぎるものがあるのでしょうね。シンボルマークは「雉(きじ)」。「小寒」のころに鳴き始めるとのこと。

初候 芹乃栄(せりすなわちさかう) 
次候 水泉動(しみずあたたかをふくむ)
末候 雉始雊(きじはじめてなく)

ストーブにシチューとろとろ煮えてゐる小寒の夜 笑顔が揃ふ 喜夛隆子(歌人・ヤママユ編集委員)

ストーブの上にシチューがのってとろとろ煮えている、冬の温かい風景。鍋を置けるようなストーブは今は中々、見られませんが、火の色を感じながら暖をとっていた
時代は、体で感じる温度以上に、気持ちが温もる冬であったように思います。小寒の夜、ストーブを囲んでシチューができるのを待っている、美味しい予感に笑顔がこぼれます。冬のお家の素敵な時間。

喜夛隆子 歌人。ヤママユ所属。吉野出身の日本を代表する歌人、故、前登志夫の歌弟子としてその実力には定評がある。歌集に『国原の地図』他。最新歌集『柿の消えた空』(角川書店)には、奈良町にぎわいの家のために作った節気短歌、24首も所収。民俗も研究し著作に『フォークロアの畦道』などがある。